さざれ場LT_②

引き続き「白い絵本」の解説です。

*前回

funyafunyaa.hatenablog.com

 

続いては音の意味付けについてです。

ふにゃ:私は作曲を始めて2年目です。幼い頃にピアノを13年間習っていたお陰で楽譜が読めます。美学校というカルチャースクールでDTMの授業を受けてableton liveでの作曲を学びました。

 

私は音楽を聴くときは、音楽からどんな風景や感情、モノがイメージできるかを集中して聴くようにしています。

これは中高の吹奏楽部での経験から得られたものです。

日常の中でも感情を音楽に起こすこともしています。

ふにゃ:音楽に変換するために、まず場面のイメージと言葉のイメージの絵を描きます。これがその時の絵です。

ふにゃ:このイメージの絵は、絵本の絵とは少し違います。

このイメージの絵から浮かんだリズムをableton liveにメモしたり、日頃から物語に合うリズムをableton noteに録るなどして構築していきました。

ここで盛り上がりと盛り下がりの目星を付けつつ音作りを始めました。

ふにゃ:音楽理論がわからないのでほぼ感覚で作っています。

感覚とはいってもリズムからイメージされる風景には敏感です。

ふにゃ:stringsで全体の雰囲気を作ってからupright pianoで伴奏をつけています。

最初、"とろけたチーズに_"の部分はupright pianoを3拍伸ばしていました。

それを1拍ずつに分けてとろけたチーズの表現をしてみたり

(変更前)

drive.google.com

(変更後)

ふにゃ:低い周波数のstringsを裏拍から表拍に1拍と2拍を足すことでう小さなろうそくをそっと立てる表現に繋げました。

9(線上)から小さなろうそくstrings

ふにゃ:全体的にupright pianoとstringsを使った理由は、場面の移り変わりがなるべく自然になるようにするためです。

あとピアノとストリングスは人が楽器演奏するように温かみのある楽器という印象があったり絵本の世界観にもこの音色が合っていると思ったからです。

 

全体的に意識したことは盛り上がりも意識しつつ抽象的な言葉に意味を肉付けするように音作りを心掛けました。

ふにゃ:物語の言葉以外に、イメージできる空間を作ることも気を付けました。

”ときどきね 透明な丘にのぼることがあるの_”の前には、星空の下のような丘を思わせる音作りをしました。

 

ふにゃ:声の部分は抑揚をつけ過ぎず、こっそり話すように意識しました。

マイクを使う時は、マイクと口の間を拳一つ分空けてマイクの上の方に口を持っていき、猫背で録音しました。

曲は大体2週間で完成しました。

 

以上が私の制作過程です。

長文を読んでいただき、ありがとうございました。